遊戯王OCGの3期に収録された混沌を制す者の収録カードと注目ポイントをまとめた記事です。登場当時に注目を集めたテーマやカードを紹介している他、遊戯王の歴史についても触れているので、遊戯王の過去環境を調べる際の参考にしてください。
目次
混沌を制す者の登場日
パック発売日 | 2003年4月24日 |
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before | after |
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闇魔界の脅威 | 暗黒の侵略者 |
混沌を制す者の注目ポイント
カオスモンスターの登場
混沌を制す者では、これまでのデッキ構築が大きく覆される強力なカオスモンスターが登場しました。カオスモンスターは光属性と闇属性のモンスターを墓地から1体ずつ除外して特殊召喚できる共通効果を持っており、これによって光属性と闇属性のモンスターが評価されることになります。カオスモンスターの中でも《混沌帝龍 -終焉の使者-》は特に凶悪で、効果の発動後に《八汰烏》で完封をする【八汰ロック】が環境で流行をしました。
環境で活躍したサポートカードも多数収録
カオスモンスターのインパクトが非常に強く、登場した当時は環境で見かけることは少なかったが後に環境デッキの主要パーツとして使われることになるカードも収録されています。【ネクロフラ】の回復要因として使われた《魂吸収》。【スキドレバブーン】や【次元エアトス】の打点要因として採用された《怒れる類人猿》。【サイクルリバース】の強力なロックカードとして採用された《異次元の境界線》などが主に挙げられます。
除外に関連するカードが多く登場
カオスモンスターと同時に除外を活用するカードが多く収録されたパックとなります。除外されたカード1枚につき500ライフポイント回復できる《魂吸収》は後に登場する《封印の黄金櫃》と《ネクロフェイス》のコンボにより一度に5000以上のライフポイントを回復できるため《デビル・フランケン》と組み合わせる【ネクロフラ】というデッキのキーパーツとして採用されました。また、召喚・反転召喚・特殊召喚した攻撃力1000以下のモンスターを除外できる《連鎖除外》は【インゼクター】や【代行天使】の《神聖なる球体》に対して有効であるため1012年頃前後の環境で主にサイドデッキに採用されていました。
混沌を制す者の注目カード
混沌帝龍 -終焉の使者-
《混沌帝龍 -終焉の使者-》は光属性と闇属性モンスターを1体ずつ墓地から除外して特殊召喚するカオスモンスターの一種として登場した上級モンスターです。1000ライフポイントを払うことでお互いの手札とフィールド上に存在する全てのカードを墓地に送る強力な効果を持ち、登場からわずか3ヶ月(次のパック登場前)で制限カード指定を受けます。当時は《八汰烏》が使用可能であったこととサーチ可能な《クリッター》《黒き森のウィッチ》も制限ではありながら使用できたため、全ての除去を行なった後に《八汰烏》をサーチして完全ロックを決めることが可能でした。この【八汰ロック】は2004年3月制限で《八汰烏》が禁止カードとなり使用不可となりました。《混沌帝龍 -終焉の使者-》も汎用的な効果を効果が通ってしまえば勝利にが限りなく近いものになることから、次の制限改訂(2004年9月制限)で禁止カード指定を受けることになります。
カオス・ソルジャー -開闢の使者-
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》は同時に登場した《混沌帝龍 -終焉の使者-》と比較をすると勝利に直結する効果は持たないものの、カオスモンスター特有の召喚条件の緩さと汎用性の高さから多くのデッキに採用されていたモンスターです。《混沌帝龍 -終焉の使者-》は3ヶ月で規制対象となりましたが、《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》はその次の制限改訂まで3枚使用可能であったため、このカードを中心とした【開闢スタン】が2003年7月制限以降に流行しました。制限期間を挟んで2005年9月制限には禁止カードとなりました。約6年後の2011年9月には制限復帰を果たしてからもパワーの高さを評価されて【TG天使】や【代行天使】といった容易に光・闇属性を墓地に用意できるテーマに採用されることになります。
異次元の指名者
《異次元の指名者》は主に《キラー・スネーク》や《聖なる魔術師》で回収されたカードを除外して再利用を封じるメタカードとしてサイドデッキに多く採用されたカードです。後に登場する《マインドクラッシュ》と比較をすると相手ターンに発動できる即効性はないが、除外という大きなメリットを持っていました。他にも手札に戻ったスピリットモンスターの宣言や《押収》《強引な番兵》のような事前に相手の手札を確認できるカードと組み合わせて確実にハンデスを狙うことも可能でした。
異次元の境界線
《異次元の境界線》は墓地に魔法カードが存在しない場合にお互いはバトルフェイズを行うことができない永続魔法カードです。魔法が墓地へ落ちてしまうと効果を発揮できない使い勝手が悪いカードですが、デッキ内の大半が罠カードとなっているサイクルリバース系のデッキには多く採用されていました。
カオス・ソーサラー
《カオス・ソーサラー》は同時に登場した他のカオスモンスターと比較をすると見劣りする効果を持ち、環境で使われるようになったのはこれらが禁止となった後の2006年環境の【ダークカオス】からといって良いでしょう。2006年9月制限では《カオス・ソーサラー》も禁止カードとなりカオスモンスターは全て規制を受けた形で環境から消えることになりました。
怒れる類人猿
《怒れる類人猿》はレベル4攻撃力2000の下級アタッカーとして重宝されたモンスターです。容易に特殊召喚ができる攻撃力2100の《サイバー・ドラゴン》が登場するまでは下級アタッカーを多く採用するスタンダードタイプのデッキに採用されることもありました。トーナメントシーンで見られるようになったのは《森の番人グリーン・バブーン》が軸となる【スキドレバブーン】からで《スキルドレイン》で相手の行動を抑制して戦うデッキの原型と言っても良いでしょう。守備表示になると破壊されてしまうデメリット効果も《森の番人グリーン・バブーン》を特殊召喚するためのトリガーとして自ら使用することも可能でした。2009年に「LIMITED EDITION 15」で登場した《ガーディアン・エアトス》を軸とする【次元エアトス】が流行した際には《ライオウ》《E・HERO アナザー・ネオス》を1枚で戦闘破壊できる打点の高さからミラーマッチに有効な《怒れる類人猿》が注目されて通称【ゴリラエアトス】として使用されました。
混沌を制す者の収録カード一覧
《おジャマ・ブラック》
《魂虎》
《ビッグ・コアラ》
《デス・カンガルー》
《赤い忍者》
《速攻の黒い忍者》
《爆風トカゲ》
《強欲な壺の精霊》
《凶悪犯-チョップマン》
《大盤振舞侍》
《異次元の偵察機》
《怒れる類人猿》
《放浪の勇者 フリード》
《鬼ゴブリン》
《混沌の呪術師》
《カオス・ネクロマンサー》
《カオスライダー グスタフ》
《インフェルノ》
《フェンリル》
《ギガンテス》
《シルフィード》
《カオス・ソーサラー》
《紅蓮魔獣 ダ・イーザ》
《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》
《ドリラゴ》
《レクンガ》
《ロードポイズン》
《ボーガニアン》
《グラナドラ》
《風魔手裏剣》
《凡骨の意地》
《野性解放》
《おジャマ・デルタハリケーン!!》
《つまずき》
《カオス・エンド》
《カオス・シールド》
《カオス・グリード》
《異次元の指名者》
《異次元の境界線》は
《リサイクル》
《原初の種》
《サンダー・クラッシュ》
《次元の歪み》
《リロード》
《魂吸収》
《大火葬》
《残骸爆破》
《封魔の呪印》
《バベル・タワー》
《宇宙の収縮》
《連鎖除外》
《重力解除》
《邪悪なるバリア -ダーク・フォース-》
《エナジー・ドレイン》
《混沌帝龍 -終焉の使者-》
《マジシャン・オブ・ブラックカオス》
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