遊戯王OCGの3期に収録された暗黒の侵略者の収録カードと注目ポイントをまとめた記事です。登場当時に注目を集めたテーマやカードを紹介している他、遊戯王の歴史についても触れているので、遊戯王の過去環境を調べる際の参考にしてください。
目次
暗黒の侵略者の登場日
パック発売日 | 2003年7月17日 |
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before | after |
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混沌を制す者 | 天空の聖域 |
暗黒の侵略者の注目ポイント
展開系の基盤となる2種類のカードが登場
暗黒の侵略者では、大型モンスターを展開して勝利を目指す【推理ゲート】【ブレード】系統のワンキルデッキに必須となる《混沌の黒魔術師》《次元融合》の2種類が登場しました。次のパック「天空の聖域」で《モンスターゲート》が登場して以降、形を変えつつも長い期間環境で活躍することになります。
上位互換となるカードも収録
《地割れ》の上位互換《地砕き》、《センジュ・ゴッド》の上位互換《マンジュ・ゴッド》のように既存カードと比較をすると上位互換と言えるカードが登場するようになります。どちらのカードも使い勝手が良く、トーナメントシーンで多く見かけるカードとなります。
引き分けを目指す戦法が出現する
容易に引き分けを演出できる《自爆スイッチ》の登場でマッチ単位で「勝ち」1回、「引き分け」2回での勝利を目指す戦法が出現します。相手より7000以上ライフポイントが少なくなければ発動することはできませんが、次のパックで登場する《光の護封壁》や相手のスタンバイフェイズに何度でも発動できる《検閲》と組み合わせて調整を行っていました。ライフポイント調整が類似している《ラストバトル!》と同時に採用されることが多く《ラストバトル!》が決まらなかった場合の補助的立ち位置としても使用されることもありました。
暗黒の侵略者の注目カード
混沌の黒魔術師
《混沌の黒魔術師》の登場で魔法カードを多用する【推理ゲート】のような展開系デッキが一気に強化されることとなります。フィールド上から離れた場合にゲームから除外される効果を持っており、同時に収録された《次元融合》によってライフポイントが続く限り何度でも使い回すことが可能でした。あまりの強さに登場からわずか3ヶ月の2003年10月に制限規制を受けるも、2008年9月制限での禁止指定まではその位置を動くことはありませんでした。2007年11月に《アームズ・ホール》が登場してからは《早すぎた埋葬》《D・D・R》が容易にサーチできるようになり、《混沌の黒魔術師》を使い回すダーク系のデッキが一時流行しました。
ステルスバード
継続的にバーンダメージを狙える《ステルスバード》の登場によって【ロックバーン】などバーン系のデッキがようやく本格始動することになります。ステータスに目を向けてみると攻撃力1000以下の闇属性ということで《死のデッキ破壊ウイルス》に対応している点や守備力も1700と当時としては高い部類(特に《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》《レベル制限B地区》発動下では抜かれにくい)でした。《神の宣告》で自らライフポイントを減らす【ロックバーン】への対策カードとしてビート系統のサイドデッキに採用されることも多くありました。
地砕き
対象を取らずに相手フィールド上の守備力が一番高いモンスターを破壊する《地砕き》は主に【除去ガジェット】に採用された汎用性の高い魔法カードです。これまでは攻撃力の一番低いモンスターを破壊する《地割れ》しか存在しなかったため、おおよそ上位互換として使用されました。この使い勝手の良さと確実に1-1交換を演出できる性能から2007年9月制限では《地割れ》とともに制限指定を受けています。
次元融合
《次元融合》は同時に実装された《混沌の黒魔術師》と組み合わせて【推理ゲート】【ドグマブレード】【エアブレード】といった展開系のデッキに多く採用されたカードです。登場して間もない頃は自らモンスターを除外するギミックは少なく《混沌の黒魔術師》を使い回す専用カードといった立ち位置でした。それから《神剣-フェニックスブレード》《封印の黄金櫃》など能動的に好きなモンスターを除外できるカードが増えていき2007年3月に制限へ。カードをドローしながら闇属性モンスターを除外できる《闇の誘惑》日本上陸直前の2008年9月制限で禁止カードとなって以降、禁止カードからは動いていない1枚です。
マンジュ・ゴッド
《センジュ・ゴッド》と《ソニック・バード》2つの効果を兼ね備えた《マンジュ・ゴッド》が「暗黒の侵略者」で登場したことにより儀式を扱うテーマの安定感が格段にアップしました。しかし、登場した当時は強力な効果を持つ儀式モンスターも少なく第一線で使われることは多くありませんでした。儀式テーマがはじめてスポットライトを浴びることになるのは《終焉の王デミス》登場からで、【デミスドーザー】【ハイパー安定儀式】といったデッキの潤滑油として《マンジュ・ゴッド》が活躍しています。その後も【影霊衣】【パーデク】など儀式テーマには必ずといって良いほど採用されたカードとなっています。
暗黒の侵略者の収録カード一覧
《暗黒の狂犬》
《ネオバグ》
《暗黒の海竜兵》
《ジェノサイドキングサーモン》
《火炎木人18》
《燃える藻》
《火口に潜む者》
《灼熱ゾンビ》
《混沌の黒魔術師》
《幻影のゴラ亀》
《暗黒のマンティコア》
《ステルスバード》
《聖鳥クレイン》
《激昂のミノタウルス》
《首領亀》
《バルーン・リザード》
《暗黒ドリケラトプス》
《ハイパーハンマーヘッド》
《暗黒恐獣》
《対空放花》
《棘の妖精》
《代打バッター》
《髑髏顔 天道虫》
《インセクト・プリンセス》
《水陸両用バグロス Mk-3》
《魚雷魚》
《海竜-ダイダロス》
《暗黒大要塞鯱》
《砲弾ヤリ貝》
《不意打ち又佐》
《守護天使 ジャンヌ》
《マンジュ・ゴッド》
《月風魔》
《龍骨鬼》
《グリフォンの羽根帚》
《迷える仔羊》
《地砕き》
《次元融合》
《光と闇の洗礼》
《サルベージ》
《超進化薬》
《アリの増殖》
《大地讃頌》
《翡翠の蟲笛》
《破壊指輪》
《悪魔の手鏡》
《強制脱出装置》
《ヒーロー見参》
《自爆スイッチ》
《暗黒の呪縛》
《門前払い》
《DNA移植手術》
《追い剥ぎゾンビ》
《トラップ・ジャマー》
《暗黒の侵略者》
《封印されしエクゾディア》
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