遊戯王OCGの3期に収録された天空の聖域の収録カードと注目ポイントをまとめた記事です。登場当時に注目を集めたテーマやカードを紹介している他、遊戯王の歴史についても触れているので、遊戯王の過去環境を調べる際の参考にしてください。
目次
天空の聖域の登場日
パック発売日 | 2003年11月20日 |
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before | after |
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暗黒の侵略者 | ファラオの遺産 |
天空の聖域の注目ポイント
3期の中では見栄えのしないパック
「天空の聖域」は直近の「混沌を制す者」「暗黒の侵略者」と比較をすると環境を大きく揺るがすカードは収録されておらず、見劣りしてしまうパックと言って良いでしょう。しかし【推理ゲート】やその派生系で長期間使用されることになる《モンスターゲート》や”帝シリーズ”初登場となる《雷帝ザボルグ》など遊戯王の歴史を語る上では不可欠なカードも多数収録されています。
汎用性の高いノーマルカードが多数収録
スーパーレア以上で環境デッキに使われたカードは《エネミーコントローラー》や《ブローバック・ドラゴン》程度でしたが、ノーマルに目を向けると多くのカードが後の環境で採用されることになります。以下にピックアップしたカード以外では2体並ぶと相手モンスターの攻撃をロックしつつバーンダメージを与えられる《プロミネンス・ドラゴン》や【代行天使】のキーパーツとなる《創造の代行者 ヴィーナス》《神聖なる球体》が「天空の聖域」で収録されたノーマルカードとなります。
意味を持つ通常モンスターが登場
《封印師 メイセイ》や《神聖なる球体》のようなテーマやそれぞれのギミックを持つ通常モンスターも複数収録されたパックとなっています。また、5期に入り《高等儀式術》が登場したことによって1枚で儀式コストを補うことができる昆虫族として《鉄鋼装甲虫》が【デミスドーザー】に多く採用されました。
天空の聖域の注目カード
モンスターゲート
《モンスターゲート》は《名推理》とともに【推理ゲート】(その他派生デッキ)のキーパーツとして使用されたカードです。《名推理》とは異なり、モンスターコストを必要としますが確実にモンスターの特殊召喚ができるため再現性の高い展開が可能でした。また、モンスターをフィールドから墓地へ送るため《遺言状》の発動条件を満たすことができ【サイエンカタパ】の勝利条件も簡単に揃えることが可能でした。
雷帝ザボルグ
帝シリーズが登場したのは「天空の聖域」が初回となっており、初めて実装されたのは《雷帝ザボルグ》でした。3期に登場した帝モンスターは《雷帝ザボルグ》だけで4期に登場する帝モンスターとは異なりレベル5、字レアでの収録でした。(4期に登場する帝モンスターは全てレベル6スーパーレアでの登場)
召喚時にモンスターを破壊できる汎用的な効果と光属性・レベル5ということもありカオス系統や《突然変異》を使用するデッキに多く採用されました。召喚時のモンスター破壊効果は”強制効果”であるため相手フィールド上にモンスターがいない場合での召喚には注意が必要でした。
エネミーコントローラー
1枚で2つの効果を持つ速攻魔法《エネミーコントローラー》は使用するプレイヤーのセンスが顕著に出るカードとして多くの環境デッキに採用されました。表面上は2つの効果ですが、フリーチェーンで発動できる汎用性の高さから様々な顔を見せたカードとして有名です。
1つ目の表示形式を変更する効果はライフを守るためだけに使用してしまうとアドバンテージの損失に繋がりますが、その後の戦闘破壊からアドバンテージを生み出したり、守備力の高いモンスターや《マシュマロン》のような戦闘破壊されないモンスターを攻撃表示に変更してダメージを与えるなど、ライフポイントに関わる使われ方が多いカードでした。
2つ目のコントロール奪取効果は当時、規制を受けていた《心変わり》の代替えカードとしての使われ方が多く、後に登場する【帝】系のデッキには多く採用されていました。また、相手のライフポイントが少ない場合にはコントロールを奪ってそのまま勝負を決める使われ方もされてました。
伝説の柔術家
守備表示のこのカードと戦闘を行なったモンスターをデッキトップに送ることができる《伝説の柔術家》は【ガジェット】【剣闘獣】など低い攻撃力のモンスターで構成されたビートテーマのメタカードとして採用されました。2008年の世界大会では【剣闘獣】の流行が見越されて《伝説の柔術家》が多くのサイドデッキに採用されていましたが、これをさらに見越して《伝説の柔術家》を戦闘破壊できる1900の攻撃力を持つ剣闘獣の通常モンスター《剣闘獣アンダル》が世界チャンピオンのメインデッキには採用されていました。
光の護封壁
《光の護封壁》の登場で【ロック】系統のデッキがより強固なものになりました。それまでは《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》や《平和の使者》のようなすり抜けが可能なカードが多く、ライフコストさえ支払えばほぼ全てのモンスターの攻撃を防げる《光の護封壁》は画期的でした。次のパックで登場する《レベル制限B地区》も揃って【Vドラ】や【ロックバーン】が環境で流行します。また、能動的にライフポイントを支払うことを利用して《自爆スイッチ》や《ラストバトル!》のトリガーとしても使用されました。
天空の聖域の収録カード一覧
《ゼラの戦士》
《封印師 メイセイ》
《神聖なる球体》
《鉄鋼装甲虫》
《裁きの代行者 サターン》
《英知の代行者 マーキュリー》
《創造の代行者 ヴィーナス》
《力の代行者 マーズ》
《薄幸の乙女》
《精気を吸う骨の塔》
《ザ・キックマン》
《ヴァンパイア・レディ》
《アステカの石像》
《ロケット・ジャンパー》
《壺魔神》
《伝説の柔術家》
《機動砦のギア・ゴーレム》
《KA-2 デス・シザース》
《ニードルバンカー》
《ソニックジャマー》
《ブローバック・ドラゴン》
《雷帝ザボルグ》
《原子ホタル》
《マーメイド・ナイト》
《軍隊ピラニア》
《針二千本》
《円盤闘士》
《深緑の魔弓使い》
《女忍者ヤエ》
《キングゴブリン》
《プロミネンス・ドラゴン》
《白魔導士ピケル》
《大天使ゼラート》
《光学迷彩アーマー》
《神秘の中華なべ》
《エネミーコントローラー》
《滅びの爆裂疾風弾》
《モンスターゲート》
《電脳増幅器》
《ウェポンチェンジ》
《天空の聖域》
《アースクエイク》
《罠封印の呪符》
《盗人ゴブリン》
《バックファイア》
《ミクロ光線》
《裁きの光》
《魔法封印の呪符》
《光の護封壁》
《ソーラーレイ》
《忍法 変化の術》
《光の召集》
《ドレインシールド》
《アーマーブレイク》
《デビルマゼラ》
《人造人間-サイコ・ショッカー》
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