遊戯王OCGの3期に収録された黒魔導の覇者の収録カードと注目ポイントをまとめた記事です。登場当時に注目を集めたテーマやカードを紹介している他、遊戯王の歴史についても触れているので、遊戯王の過去環境を調べる際の参考にしてください。
目次
黒魔導の覇者の登場日
パック発売日 | 2002年9月19日 |
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before | after |
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ユニオンの降臨 | ガーディアンの力 |
黒魔導の覇者の注目ポイント
強力な魔法使い族モンスターが多数収録
黒魔導の覇者はパック名にもあるように魔法使い族モンスター(魔術師/魔導とカード名にあるもの)が多数収録されたパックです。《魔導サイエンティスト》《魔導戦士 ブレイカー》《魔導雑貨商人》など3期を代表するモンスターが多数登場しています。
魔力カウンターの登場
特定の効果でカードにカウンターを置いて効力を発揮する「魔力カウンター」が初めて登場しました。汎用的に多くのデッキに採用された《魔導戦士 ブレイカー》や【図書館エクゾ】で使用された《王立魔法図書館》が代表格となっています。また、《見習い魔術師》などの魔力カウンターサポートカードも多数収録されています。
新カテゴリアマゾネスの登場
原作で孔雀舞が使用した「アマゾネス」が黒魔導の覇者で初登場しています。この時点ではサポートカードも少なくデッキとして成り立つことはありませんでした。カード単体では戦闘で発生する自分への戦闘ダメージを相手に与える《マゾネスの剣士》をバーン系のデッキに採用する構築も見られました。
黒魔導の覇者の注目カード
魔導サイエンティスト
1000ライフポイントを払う事で、融合デッキからレベル6以下の融合モンスター1体を特殊召喚できる《魔導サイエンティスト》の登場で、これまで戦闘によるダメージ、アドバンテージの獲得がメインだった遊戯王の対戦形式が大きく動くこととなりました。《魔導サイエンティスト》と《カタパルト・タートル》で1ターンキル行う【サイエンカタパ】は成功率が非常に高く元祖先攻ワンキルといっても良いでしょう。また、《魔導サイエンティスト》の絵柄に注目をしてみると《成功確率0%》や《DNA定期健診》など多くのカード採用されており、2005年3月の制限改訂以降継続的に禁止カードとなっているにも関わらず多くのユーザーに愛されていることが分かります。
魔導戦士 ブレイカー
《魔導戦士 ブレイカー》はこれまで登場したレベル4モンスターと比較をしても群を抜いた汎用性の高さから登場からわずか2ヶ月後の2003年1月制限改訂で制限カード指定を受けています。効果の性質上、基本的に1-1交換以上を見込むことができる他、攻撃力が1900未満の《霊滅術師 カイクウ》や《イグザリオン・ユニバース》などを戦闘破壊した後に相手のバックカードを破壊して2-1交換を狙うことが可能でした。2戦目以降に投入される永続系のメタカードを容易に破壊できることから規制緩和を受けた2009年9月制限以降も多くのデッキ(サイドデッキ)に採用されたカードです。
同族感染ウィルス
《同族感染ウィルス》も《魔導戦士 ブレイカー》と同様に汎用性の高い下級アタッカーとして多くのデッキに採用されたカードです。手札コストが1枚必要となりますが、宣言した種族のモンスターを一度に破壊できる強力な効果を持っており、当時【変異カオス】に採用されていた《スケープ・ゴート》や対処の難しい《サウザンド・アイズ・サクリファイス》の有効札として活躍していました。対象を取らずに自分フィールド上のカードにも影響してしまうデメリットもあり、自身の種族が水族であることから《アビス・ソルジャー》や《氷帝メビウス》のような水族モンスターには不利となってしまう場面もありました。簡易的に手札を墓地へ送るカードも当時は少なく、手札にある上級モンスターを墓地へ送り蘇生系カードで特殊召喚を狙ったり、カオスモンスターの召喚条件を満たすなどの使い方もされました。
魔導雑貨商人
《魔導雑貨商人》は4期中盤の「エレメンタル・エナジー」に収録された《貪欲な壺》と組み合わせた【MPT/マジカルポットターボ】に採用されたリバースモンスターです。デッキ内に罠カードは採用せず、《貪欲な壺》など強力な魔法カードを最低限の枚数だけ採用して高確率で手札に加え、モンスターを並べて押し切る元祖ターボタイプのデッキとして有名でした。
見習い魔術師
《見習い魔術師》はレベル2以下の魔法使い族をリクルートできるモンスターとして多くのデッキに採用されたカードとなります。これまでのリクルートモンスターとは異なり、デッキからセット状態で特殊召喚ができるため《聖なる魔術師》や同パックに収録された《執念深き老魔術師》または再び自身をセットするなど状況に応じてリバースモンスターも活用することが可能でした。専用デッキではない限り汎用的に活用することは難しいが、魔力カウンターを置く効果も持っており、効果使用後の《魔導戦士 ブレイカー》に再びカウンターを置くこともできました。2013年3月制限の【魔導】【征竜】環境では第三勢力のビートタイプデッキ【ヴェルズ】も存在しており、《ヴェルズ・オピオン》の対策兼キーパーツの《魔導書士 バテル》をリクルートできるとして《見習い魔術師》とそれに合わせた《執念深き老魔術師》が【魔導】のサイドデッキに採用されることも多くありました。
デス・コアラ
《デス・コアラ》は3期以降に活躍する多くのバーン系統デッキに採用されたモンスターです。守備力が1800と当時としては充分なステータスを持ち【ガジェット】や《E・HERO エアーマン》など下級モンスターでアドバンテージを獲得しながらビートをするデッキには1回のリバースで2000前後のバーンダメージが見込めました。手札の枚数×400ダメージが入ることから《デス・コアラ》を見越して先にカードをセットをして、手札枚数を減らしてからバトルフェイズに入るなどのプレイングも流行しました。しかし、それを見越して《ドッペルゲンガー》や《剣の女王》を採用するプレイヤーもいました。また、種族が獣族という点を生かして《森の番人グリーン・バブーン》が軸となる【バブバーン】や【猫シンクロ】の序盤の構築にも採用されていました。(※【猫シンクロ】のレベル3非チューナーには《死のデッキ破壊ウイルス》のコストにできる《N・ブラック・パンサー》やリクルーターモンスターを除外できる《異次元の狂獣》など様々なカードが環境によって採用されました。)
黒魔導の覇者の収録カード一覧
《アイツ》
《音速ダック》
《サファイアドラゴン》
《アマゾネスの聖戦士》
《アマゾネスの格闘戦士》
《マゾネスの剣士》
《アマゾネスの吹き矢兵》
《アマゾネスペット虎》
《熟練の白魔導師》
《熟練の黒魔術師》
《見習い魔術師》
《執念深き老魔術師》
《カオス・マジシャン》
《魔法の操り人形》
《ピクシーナイト》
《魔導戦士 ブレイカー》
《魔草 マンドラゴラ》
《魔導サイエンティスト》
《王立魔法図書館》
《魔導アーマー エグゼ》
《同族感染ウィルス》
《デス・コアラ》
《黒蠍-罠はずしのクリフ》
《魔導雑貨商人》
《コイツ》
《ネコ耳族》
《絶対服従魔人》
《尾も白い黒猫》
《アマゾネスの呪詛師》
《カウンターマシンガンパンチ》
《ビッグバン・シュート》
《精神統一》
《マスドライバー》
《千里眼》
《竜破壊の証》
《壺盗み》
《我が身を盾に》
《魔導書整理》
《メガトン魔導キャノン》
《漆黒のパワーストーン》
《アマゾネスの弩弓隊》
《救出劇》
《魔力枯渇》
《隠された魔導書》
《奇跡の復活》
《洗脳解除》
《武装解除》
《対抗魔術》
《生命力吸収魔術》
《超魔導剣士-ブラック・パラディン》
《二重魔法》
《拡散する波動》
《バスター・ブレイダー》
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