遊戯王OCGの2期に収録されたPharaonic Guardian -王家の守護者-(ファラオニックガーディアン)の収録カードと注目ポイントをまとめた記事です。登場当時に注目を集めたテーマやカードを紹介している他、遊戯王の歴史についても触れているので、遊戯王の過去環境を調べる際の参考にしてください。
目次
ファラオニックガーディアンの登場日
パック発売日 | 2002年3月21日 |
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before | after |
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Mythological Age -蘇りし魂- | 新たなる支配者 |
ファラオニックガーディアンの注目ポイント
アンデット族サポートカードが多数収録
2002年初の登場となったPharaonic Guardian -王家の守護者-では、これまで活躍の機会が少なかったアンデット族モンスターのサポートカードが多数収録されました。また、カードの絵柄からも分かるように原作で登場するファラオの石版や千年アイテム、王家の墓をモチーフにしたカードが収録されています。
スピリットモンスターと攻守が一致するモンスターが存在
1つ前のパック「ミサラジカル・エイジ」で初実装となったスピリットモンスターと今回のパックで登場した一部のモンスターの攻守が完全に一致しています。また、《八俣大蛇》はゲームオリジナルの《N・U・L・L》と同じ攻守となっています。
ファラオニック・ガーディアン | ミサラジカル・エイジ |
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《シェイプ・スナッチ》 | 《磨破羅魏》 |
《魂喰らい》 | 《不死之炎鳥》 |
《X・E・N・O》 | 《八汰烏》 |
《タイム・イーター》 | 《偉大天狗》 |
《グラッジ》 | 《竜宮之姫》 |
《異形の従者》 | 《因幡之白兎》 |
《モイスチャー星人》 | 《火之迦具土》 |
サイクルリバースモンスターの登場
反転召喚時に効果を発揮して毎ターン裏側守備表示に再度セットできるサイクルリバースモンスターが初実装されたパックとなります。永続的に効果を発揮できるモンスターはこれまでほとんどなく、妨害カード+サイクルリバースモンスターを使用する罠デッキが環境で見られるようになりました。《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》のようなロックカードとは好相性で、後に《光の護封壁》《レベル制限B地区》と強力なロックカードが実装されたこともあり、サイクルリバースモンスターを活用した【Vドラ】【ブラキオンコントロール】のようなマッチキルを狙うデッキが流行しています。
ファラオニックガーディアンの注目カード
悪夢の蜃気楼
相手のスタンバイフェイズに手札が4枚になるまでドローをして、次の自分のスタンバイフェイズにドローした枚数ランダムで捨てる《悪夢の蜃気楼》はこのパックで登場しました。墓地を利用するカードも多くなってきたこの頃の環境では手札の入れ替えだけでも充分脅威でしたが、自分のスタンバイフェイズまでに《悪夢の蜃気楼》を処理することができれば、捨てる効果は発動されずドローのみとなり大幅なアドバンテージを獲得することが可能でした。主に好きなタイミングで発動できる速攻魔法《サイクロン》《非常食》は使い勝手が良く組み合わせて使用されていました。
月の書
《月の書》は相手ターン中にも使える汎用的な速攻魔法として多くのデッキに採用されたカードになります。罠カードの発動ができなくなる《人造人間-サイコ・ショッカー》に有効な点や効果を発動した自身のリバースモンスターに発動して再利用をするなど当時から使い勝手の良さが魅力です。《奈落の落とし穴》と同じく優先権効果が使用できない裁定(マスタールール2)となってからは更に汎用性が増して多くのデッキに採用されることとなります。また、《エフェクト・ヴェーラー》や《禁じられた聖杯》のようなモンスター効果を無効にするカードが増加してからはこれらのカードに対してモンスター効果を通すためのカードとしても使用されています。
サイクルリバースモンスター3種
サイクルリバースモンスターの中でもドロー・モンスター破壊・バック破壊が可能な《デス・ラクーダ》《スカラベの大群》《イナゴの軍勢》は遊戯王のデッキ作りにおいても大きな影響を及ぼしたカードと言って過言はないでしょう。これまでは戦闘によってアドバンテージを獲得していたゲーム展開から攻撃はせずに守り抜いて勝つ戦法が生まれました。この戦術は圧倒的なモンスター効果を持った《ダーク・アームド・ドラゴン》や《裁きの龍》が登場する5期終盤まで主に活躍することになります。
ダスト・シュート
《ダスト・シュート》が登場したこの当時は《強引な番兵》《いたずら好きな双子悪魔》《押収》といった手札ピーピング系の魔法カードが使用可能だったため、罠カードで発動にタイムラグが発生する《ダスト・シュート》は環境で使われることが少ない存在でした。しかし、これらの魔法カードが規制を受けると手札ピーピングの強さと《マインドクラッシュ》との相性の良さから2006年9月制限から登場する【ダークゴーズ】で多く採用されることとなります。その後手札ピーピングの強さから2012年3月制限で禁止カードとなり《ダスト・シュート》は一度も緩和を受けていません。
首領・ザルーグ
戦闘ダメージを与えると相手の手札をランダムに1枚ハンデスできる優秀な下級モンスター《首領・ザルーグ》はアドバンテージが重要なこの頃の環境では非常に注目を集めたカードです。《増援》でサーチできる点や闇属性攻撃力1500以下なので《キラー・トマト》でリクルートできる点など当時としても恵まれたステータスを所持しています。3期に入ってからも優秀な戦士族モンスターを多く採用した【戦士スタン】や《キラー・トマト》を軸にして戦う【トマハン】など多くのデッキに採用されました。
王虎ワンフー
《王虎ワンフー》は攻撃力1400以下のモンスターが召喚・特殊召喚されるとそのモンスターを破壊できるメタ要素を持つモンスターとして当時から【スタンダード】デッキや後に登場する【メタビート】デッキに採用されました。破壊ラインと同じ攻撃力を持つリクルーターには強さを発揮したカードでしたが《キラー・トマト》からは《クリッター》、《シャインエンジェル》からは《異次元の女戦士》のようにリクルート先に抜け穴を用意することで被害を抑える構築が多く見られました。2009年の日本代表決定戦(西日本)では《群雄割拠》を採用して《王虎ワンフー》と《ナチュル・ビースト》を並べる獣族を主体とした【割拠猫】が代表を獲得しています。
ピラミッド・タートル
アンデット族専用のリクルーターとして登場した《ピラミッド・タートル》は《キラー・トマト》のようなこれまで属性を参照していたものとは異なり種族を参照するモンスターです。範囲が狭まっている代わりに特殊召喚可能なモンスターは守備力2000以下と広く《ヴァンパイア・ロード》や《龍骨鬼》といった上級モンスターの特殊召喚も可能でした。【シンクロアンデ】全盛期だった2008年9月環境では【シンクロアンデ】の要素も取り込みつつ、罠で妨害して戦う【スキドレアンデ】に《ピラミッド・タートル》が採用されており《スキルドレイン》が発動されている場合には高打点を持つ《邪神機-獄炎》、シンクロ召喚を狙う場面では《ゴブリンゾンビ》《ゾンビキャリア》など使い分けが可能なデッキの軸を担っていました。
ファラオニックガーディアンの収録カード一覧
《溶岩大巨人》
《シェイプ・スナッチ》
《魂喰らい》
《王虎ワンフー》
《バード・フェイス》
《クルーエル》
《アーマード・フライ》
《海神の巫女》
《X・E・N・O》
《タイム・イーター》
《グラッジ》
《異形の従者》
《モイスチャー星人》
《ゴラ・タートル》
《一刀両断侍》
《ポイズンマミー》
《砂塵の悪霊》
《王族親衛隊》
《さまようミイラ》
《大神官デ・ザード》
《スカラベの大群》
《イナゴの軍勢》
《ジャイアントマミー》
《八つ手サソリ》
《守護者スフィンクス》
《ピラミッド・タートル》
《ダイス・ポット》
《黒蠍盗掘団》
《首領・ザルーグ》
《デス・ラクーダ》
《半蛇人サクズィー》
《生者の書-禁断の呪術-》
《太陽の書》
《月の書》
《悪夢の蜃気楼》
《財宝への隠し通路》
《ミイラの呼び声》
《おくびょうかぜ》
《ピラミッドパワー》
《ツタン仮面》
《旅人の試練》
《底なし流砂》
《王家の呪い》
《つり天井》
《黄金の邪神像》
《呪われた棺》
《ニードル・ウォール》
《ダスト・シュート》
《運命の火時計》
《無謀な欲張り》
《王家の財宝》
《暗黒騎士ガイア》
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