遊戯王OCGの2期に収録されたThousand Eyes Bible -千眼の魔術書-(サウザンド・アイズ・バイブル)の収録カードと注目ポイントをまとめた記事です。登場当時に注目を集めたテーマやカードを紹介している他、遊戯王の歴史についても触れているので、遊戯王の過去環境を調べる際の参考にしてください。
目次
サウザンド・アイズ・バイブルの登場日
パック発売日 | 2000年12月14日 |
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before | after |
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Curse of Anubis -アヌビスの呪い- | Spell of Mask -仮面の呪縛- |
サウザンド・アイズ・バイブルの注目ポイント
2期の過去パックと比較をすると見劣りするパック
Thousand Eyes Bible -千眼の魔術書-は2期に登場した過去3パックと比較をすると当時の環境では見劣りをしてしまうパックとなっています。汎用性の高いカードの収録はほとんどなく、環境が大きく変動することはありませんでした。
後に環境を席巻することになるサウサクの収録
【変異カオス】のキーパーツ《サウザンド・アイズ・サクリファイス》はThousand Eyes Bible -千眼の魔術書-のパック表紙にもなっているモンスターです。登場当時はサポートカードも少なく、《デビル・フランケン》を除けば《融合》を用いた正規融合召喚でしか召喚できず、使い勝手は極端に悪いモンスターでした。また、融合素材に必要な《千眼の邪教神》もノーマルレアでの収録だったため、入手は困難となっていました。
当時は使われることがなかった大寒波
《大寒波》が登場した当時は、魔法・罠カードを一時的に止める行為に意味合いが少なく、《大嵐》《サイクロン》ともに無制限であったため、デッキに採用されることはありませんでした。
汎用的な魔法罠カードが規制を受け始め、モンスターのカードパワーが高くなる4期の終盤にようやく注目され、《大寒波》が鍵を握る【寒波帝】や【寒波バブ帝】が環境に台頭することになります。また、5期の終盤には効果が通るだけで盤面を崩壊させる《ダーク・アームド・ドラゴン》や《裁きの龍》が登場して注目を集めます。2009年9月の制限改訂でようやく初の制限規制を受け、2011年3月制限で禁止カードとなっています。
サウザンド・アイズ・バイブルの注目カード
サウザンド・アイズ・サクリファイス
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》は後に《突然変異》を軸として構築する【変異カオス】のメインパーツとなります。【変異カオス】では、一度裏側守備表示に変更して装備モンスターをリセットする《月読命》とのコンボや《死のデッキ破壊ウイルス》の媒体にすることも可能で、まさしく《サウザンド・アイズ・サクリファイス》の軸となるデッキとなっていました。
2006年8月には、EXデッキからレベル5以下の融合モンスターを特殊召喚できる《簡易融合》が登場。相手モンスターの除去が容易にできてしまう点から《サウザンド・アイズ・サクリファイス》は融合モンスター初の禁止カード指定を受けました。
グラヴィティ・バインド-超重力の網-
《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》はモンスターの攻撃を永続的に止めることができるロックカードとして始まりとなったカードです。当時はモンスターの攻撃を止めることに対して意味合いが少なかったのと同時に、1つ前のパック「カース・オブ・アヌビス」に収録された《人造人間-サイコ・ショッカー》が流行していたこともあり、トーナメントシーンで使用されることはほとんど見られませんでした。
後に《レベル制限B地区》や《光の護封壁》《異次元の境界線》など多くのロックカードが登場し、相手の攻撃を止めることで何度も効果を使用できる【サイクルリバース】モンスターも登場したため、環境に多く見られることとなります。
リミッター解除
機械族モンスターの攻撃力を倍にできるシンプルな効果を持つ《リミッター解除》は当時、機械族モンスターが少なかったものの登場からわずか1ヶ月の2001年1月15日の制限改訂で制限指定を受けました。3期に入っても強力な機械族モンスターは登場せず、使用されることが少なかったためか、2003年4月10日の制限改訂で規制緩和となっています。
しかし、4期中盤の「サイバネティック・レボリューション」で《サイバー・ドラゴン》を始めとする《サイバー・ツイン・ドラゴン》《サイバー・エンド・ドラゴン》など強力な機械族モンスターが多数収録されたため、2005年9月制限では再び制限カードに指定されています。
《リミッター解除》がまだ3枚使用できた2005年の日本代表選考会では、機械族がメインの【ガジェット】に《デビル・フランケン》を加えてワンキルを目指す【ガジェフラ】が一定数存在しました。
マジック・ドレイン
《マジック・ドレイン》は強力な魔法カードと1-1交換できる可能性があるカウンター罠カードです。しかし、登場当時は《聖なる魔術師》によって魔法カードが簡単に使い回せた点や《強欲な壺》《天使の施し》といったカードは引いてすぐに発動することから後引きが弱く、環境で使われることはほとんどありませんでした。時は経ち2008年西日本代表最選考会で代表となったグリフィス氏の【剣闘獣】デッキには《マジック・ドレイン》が2枚採用されていました。この時、流行していた【ライトロード】の《ソーラー・エクスチェンジ》に有効な点やライトロードというデッキの性質上、採用できる魔法カードが少ない点がメタカードとして非常に優れていました。
サウザンド・アイズ・バイブルの収録カード一覧
《ゴブリンの小役人》
《ギャンブル》
《白兵戦》
《神の恵み》
《死霊の誘い》
《デスハムスター》
《ダークバット》
《鬼タンクT-34》
《ガトリングバギー》
《燃えさかる大地》
《大寒波》
《メテオ・ストライク》
《リミッター解除》
《恵みの雨》
《モンスター回収》
《シフトチェンジ》
《孵化》
《ワーム・ホール》
《地盤沈下》
《マジック・ドレイン》
《メサイアの蟻地獄》
《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》
《零式魔導粉砕機》
《誘惑のシャドウ》
《伝説のフィッシャーマン》
《ソードハンター》
《穿孔虫》
《深海の戦士》
《朱い靴》
《スパイク・ヘッド》
《暗黒の眠りを誘うルシファー》
《千眼の邪教神》
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》
《ギロチン・クワガタ》
《隼の騎士》
《爆弾かめ虫》
《死の4つ星てんとう虫》
《超時空戦闘機ビック・バイパー》
《ヴァンパイア・ベビー》
《猛進する剣角獣》
《海賊船スカルブラッド号》
《隻眼のホワイトタイガー》
《ゴブリン突撃部隊》
《島亀》
《翼を織りなす者》
《科学特殊兵》
《怨念集合体》
《死神ブーメラン》
《魔導ギガサイバー》
《鉄の騎士 ギア・フリード》
《虫除けバリアー》
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