遊戯王OCGの4期に収録されたサイバネティック・レボリューションの収録カードと注目ポイントをまとめた記事です。登場当時に注目を集めたテーマやカードを紹介している他、遊戯王の歴史についても触れているので、遊戯王の過去環境を調べる際の参考にしてください。
目次
サイバネティック・レボリューションの登場日
パック発売日 | 2005年5月26日 |
---|
before | after |
---|---|
ザ・ロスト・ミレニアム | エレメンタル・エナジー |
サイバネティック・レボリューションの注目ポイント
環境が大きく変動したパック
2005年5月26日に登場した「サイバネティック・レボリューション」はこれまでの環境を大きく覆す革新的なパックとなっています。特にこれまで第一線で活躍していた下級モンスターを簡単に戦闘破壊できてしまう《サイバー・ドラゴン》や一気にダメージを奪い取れる融合モンスター《サイバー・ツイン・ドラゴン》《サイバー・エンド・ドラゴン》の登場で環境が加速化します。この年の選考会では《サイバー・ドラゴン》と《突然変異》が軸となる【変異カオス】(サイドラ変異)が代表権を獲得しています。
HERO関連のカードも大幅に追加
パック登場当時は環境で活躍する姿は見られなかったが、後の環境で使用されることになる《E・HERO バブルマン》や《ミラクル・フュージョン》などのHERO関連カードも登場。また、《パワー・ボンド》《龍の鏡》など従来の融合とは異なる融合召喚カードも収録され始めています。
汎用的なカードも多数収録
サイバードラゴン関連カードの他にも《ドリルロイド》《水霊術-「葵」》《システム・ダウン》など環境で活躍したカードも多数存在しています。特に《ドリルロイド》はレベル4攻守1600とステータスも高く、この当時一定数見られたリクルーターを除去できる点が優秀で多くのスタンダードデッキに採用されていました。
サイバネティック・レボリューションの注目カード
サイバー・ドラゴン
《サイバー・ドラゴン》が登場したことによって、環境に大きな影響を及ぼしています。
まず始めに《サイバー・ドラゴン》単体での影響を見てみると、これまで環境で使用されていた《ブレイドナイト》《イグザリオン・ユニバース》《天空騎士パーシアス》など1900ライン(それ以下の下級モンスター)の弱体化です。《サイバー・ドラゴン》1枚で戦闘破壊をされてアドバンテージを奪われてしまうため、下級モンスターの採用が見直されることになりました。その後《サイバー・ドラゴン》を含めた汎用的なビートモンスターで構成される【サイカリエアー】(派生系多数あり)が後に流行することになります。
次に《サイバー・ドラゴン》が登場する前から流行していた【変異カオス】の大幅な強化です。相手が発動する通常魔法を無効化できる《魔人 ダーク・バルター》やその他レベル5融合モンスター《デス・デーモン・ドラゴン》《ナイトメアを駆る死霊》などが《サイバー・ドラゴン》+《突然変異》で特殊召喚可能となりました。《サイバー・ドラゴン》が登場したのは2005年選考会の予選期間内だった為か、以外にも《サイバー・ドラゴン》を採用したタイプの【変異カオス】は少なく研究が進んでいなかったことが伺えます。その中でも《サイバー・ドラゴン》と《王宮のお触れ》を採用した先駆け構築となる【サイドラ変異】が代表権を獲得しています。
時は経ち2007年10月号のVジャンプで融合を使用せず《サイバー・ドラゴン》と相手フィールド上を含む機械族モンスターで特殊召喚が可能な《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》が登場したことによって《サイバー・ドラゴン》は機械族モンスターのメタカードとしても採用されることになります。また、相手フィールド上だけでも素材として使用することができたため、《サイバー・ドラゴン》と機械族モンスターを並べてターンを終了するプレイングが取れなくなりました。
この後も定期的にサポートの恩恵を受けており、多くの遊戯王プレイヤーから愛されるテーマとなっています。
サイバー・ツイン・ドラゴン
攻撃力2800で2回攻撃ができる融合モンスター《サイバー・ツイン・ドラゴン》が登場したことによってゲーム速度が格段に速くなることになります。
《デビル・フランケン》と《リミッター解除》を無駄なく採用できる【フラガジェ】では相手のフィールドが空いた状態でこの2枚があると攻撃力5600の状態で2回攻撃が可能となり、ゲームを終わらせることができます。登場した当時はサイドデッキに《デビル・フランケン》と《ハリケーン》を採用して後攻ワンキルを狙う戦法が主流でした。
《突然変異》によって《サイバー・ツイン・ドラゴン》の特殊召喚を目指す【変異カオス】では《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》の除外効果で相手モンスターを対処してからレベル8の《サイバー・ツイン・ドラゴン》でダメージを奪う流れが主となっていました。
サイバー・エンド・ドラゴン
《サイバー・エンド・ドラゴン》は《サイバー・ツイン・ドラゴン》と比較をすると《突然変異》での特殊召喚は難しい点から汎用的に使われることは多くありませんでした。しかし、《デビル・フランケン》からの特殊召喚先の候補としては非常に優秀で、これまでの最高打点を誇っていた《青眼の究極竜》に次ぐ攻撃力4000貫通付きはゲーム速度を加速させるものでした。
もちろん機械族なので《リミッター解除》にも対応しており、同じく機械族の《デビル・フランケン》と並ぶことで守備力1400以下のモンスターだった場合この時点でゲームが終了してしまいます。
当時は《突然変異》からの特殊召喚を狙うべく、わざわざ《メタル・リフレクト・スライム》を採用する構築も見られました。
ドリルロイド
《ドリルロイド》は守備表示モンスターをダメージ計算前に破壊できる汎用的な下級モンスターとして多くのスタンダート系デッキに採用されました。当時は《マシュマロン》や《魂を削る死霊》といった戦闘破壊できないモンスターの除去が難しくカードを損失しないで破壊できる《ドリルロイド》は画期的なモンスターでした。
ステータスに目を向けてみると攻守共に1600と悪くないポテンシャルを持っており、守備表示であってもガジェットに戦闘破壊されない点や流行していた《月読命》に対しても戦闘破壊されない点が優秀でした。それだけではなく、機械族であるため相手は《リミッター解除》を警戒しながら先頭を行わなければなりませんでした。
弱点としてリバースモンスターの効果は発動してしまうため《増援》でのサーチも可能な《ミスティック・ソードマン LV2》と使い分けて採用されることが多くありました。
マジカル・エクスプロージョン
《マジカル・エクスプロージョン》はドロー・サーチ・特殊召喚系の魔法カードを多く採用してワンキルを目指す※【マジエクワンキル】で最後に発動するバーンダメージカードとして使用されました。主に《名推理》や《モンスターゲート》が軸となり、墓地に魔法カードを大量に溜めてワンターンキルを目指すタイプのデッキです。
環境で見られるようになったのは《デステニー・ドロー》や《トレード・イン》のような2枚のカードを使用して2枚のカードをドローできる循環系カードが多数登場した2007年中期以降で《マジカル・エクスプロージョン》が登場してから2年以上経過してからのことになります。
シングル戦で勝負を行うジャンプフェスタのガンスリンガールールでは多く見られましたが、マッチ戦での安定感はなく公式大会やCSで結果を残すことはほとんどありませんでした。
(※【ドグマブレード】や【ジャンクブレード】など多くの派生あり)
ミラクル・フュージョン
“《ミラクル・フュージョン》は自分のフィールド・墓地から素材を除外して、「E・HERO」を融合召喚できる専用サポートカードとして登場しました。これまでは手札・フィールドのカード+《融合》の最低でも3枚を消費して召喚を行う必要がありましたが、《ミラクル・フュージョン》は使用済みのカードを除外するだけで召喚を行える画期的なカードでした。
しかし、登場当時はサポートカードが少ない上に《E・HERO フェザーマン》《E・HERO バーストレディ》《E・HERO クレイマン》《E・HERO スパークマン》といった通常モンスターが基本であり、活用手段も少なかったことから環境デッキの仲間入りをすることはできませんでした。
環境デッキとして注目を集めるようになったのは「E・HERO」+属性での融合が可能となった《E・HERO ガイア》や《E・HERO アブソルートZero》の登場以降で神属性を除く全属性の「E・HERO」が融合可能となりました。相手モンスターも融合素材にできる《超融合》も相対的に強化されて【ヒーロービート】が2010年以降環境上位の立ち位置を築くことになりました。
カード名 | 属性 | 登場日 |
---|---|---|
《E・HERO ガイア》 | 地 | 2008-09-21 |
《E・HERO アブソルートZero》 | 水 | 2008-11-04 |
《E・HERO The シャイニング》 | 光 | 2009-11-04 |
《E・HERO Great TORNADO》 | 風 | 2009-12-19 |
《E・HERO ノヴァマスター》 | 炎 | 2010-10-21 |
《E・HERO エスクリダオ》 | 闇 | 2011-06-03 |
サイバネティック・レボリューションの収録カード一覧
《ソイツ》
《マッド・ロブスター》
《ジェリービーンズマン》
《ハネクリボー LV10》
《パトロイド》
《ジャイロイド》
《スチームロイド》
《ドリルロイド》
《ユーフォロイド》
《ジェット・ロイド》
《フレンドッグ》
《ダーク・カタパルター》
《E・HERO バブルマン》
《サイバー・ドラゴン》
《サイバネティック・マジシャン》
《サイバネティック・サイクロプス》
《メカニカル・ハウンド》
《サイバーデーモン》
《ゴブリンエリート部隊》
《巨大戦艦 クリスタル・コア》
《G・コザッキー》
《不屈闘士レイレイ》
《守護霊アイリン》
《ドイツ》
《デスガエル》
《悪魂邪苦止》
《引きガエル》
《ディノインフィニティ》
《電池メン-単二型》
《黒魔導師クラン》
《D・D・M》
《スチームジャイロイド》
《ユーフォロイド・ファイター》
《サイバー・ツイン・ドラゴン》
《サイバー・エンド・ドラゴン》
《パワー・ボンド》
《融合回収》
《ミラクル・フュージョン》
《龍の鏡》
《システム・ダウン》
《死の合唱》
《謙虚な壺》
《シエンの間者》
《進化する翼》
《バブル・シャッフル》
《スパークガン》
《摩天楼 -スカイスクレイパー-》
《ファイアーダーツ》
《地霊術-「鉄」》
《水霊術-「葵」》
《火霊術-「紅」》
《風霊術-「雅」》
《ライバル登場!》
《マジカル・エクスプロージョン》
《ライジング・エナジー》
《異次元の落とし穴》
《徴兵令》
《ディメンション・ウォール》
《反撃準備》
コメント