遊戯王OCGの2006年3月制限で活躍したスキドレバブーンデッキのデッキレシピです。当時の環境立ち位置やデッキの回し方の他、採用候補カードや当時流行したサイドデッキについても紹介しているので、2006年3月制限のスキドレバブーンを構築する際の参考にしてください。
2006年3月制限デッキ | |
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次元キメラ | スキドレバブーン |
閃光ガジェ | サモプリクレイン |
目次
スキドレバブーン(2006年3月制限)の概要
スキドレバブーンの環境での立ち位置
2006年3月制限はエラッタ前の《森の番人グリーン・バブーン》が3枚使用できた唯一の期間でバブーン全盛期と位置付けて良いでしょう。
獣族モンスターが戦闘破壊された場合でも特殊召喚が可能であったため、《巨大ネズミ》や《素早いモモンガ》といったリクルーターと相性が良く、これらのモンスターは《スキルドレイン》発動下でも効果を発揮するため、《スキルドレイン》と組み合わせたスキドレバブーンへとデッキ構築が定まっていきました。また、《怒れる類人猿》《暗黒の狂犬》といった高打点獣族モンスターが採用されており、早いターンでライフポイントを削りにいけるのもこのデッキの特徴です。
2006年の日本代表決定戦(選考会)では、このタイプのデッキを使用するプレイヤーが複数名いたものの、シェア率の多かった《閃光の追放者》を採用するガジェット系に潰される結果となっています。
スキドレバブーンのデッキレシピ
スキドレバブーンのサンプルデッキレシピ
メインデッキ
モンスター | 枚数 |
《森の番人グリーン・バブーン》 | 3 |
《怒れる類人猿》 | 3 |
《暗黒の狂犬》 | 3 |
《魔導戦士 ブレイカー》 | 1 |
《巨大ネズミ》 | 3 |
《ならず者傭兵部隊》 | 1 |
《素早いモモンガ》 | 3 |
魔法 | 枚数 |
《天使の施し》 | 1 |
《大嵐》 | 1 |
《押収》 | 1 |
《おろかな埋葬》 | 3 |
《地砕き》 | 3 |
《貪欲な壺》 | 1 |
《サイクロン》 | 1 |
《月の書》 | 1 |
《強奪》 | 1 |
《早すぎた埋葬》 | 1 |
罠 | 枚数 |
《聖なるバリア -ミラーフォース-》 | 1 |
《激流葬》 | 1 |
《砂塵の大竜巻》 | 3 |
《リビングデッドの呼び声》 | 1 |
《スキルドレイン》 | 3 |
サイドデッキ
モンスター | 枚数 |
《王虎ワンフー》 | 3 |
《デス・ウォンバット》 | 3 |
魔法 | 枚数 |
《システム・ダウン》 | 3 |
罠 | 枚数 |
《威嚇する咆哮》 | 3 |
《王宮のお触れ》 | 3 |
スキドレバブーンの採用候補カード
モンスター |
《激昂のミノタウルス》 |
《異次元の戦士》 |
《お注射天使リリー》 |
《メタモルポット》 |
魔法 |
《大寒波》 |
《強制転移》 |
《洗脳-ブレインコントロール》 |
《エネミーコントローラー》 |
罠 |
《つり天井》 |
《封魔の呪印》 |
スキドレバブーンの立ち回り
バブーンを墓地へ落とす
当時の《森の番人グリーン・バブーン》は獣族モンスターが破壊された場合に《森の番人グリーン・バブーン》の特殊召喚効果にチェーンをしてもう1体の《森の番人グリーン・バブーン》効果を発動することが可能でした。(※同時に2体以上の特殊召喚が可能)
そのため、墓地へ落としたいモンスターが《森の番人グリーン・バブーン》だけであっても多くのデッキに《おろかな埋葬》が3枚採用されており、早い段階で墓地へ落とすことが定石となっています。
《森の番人グリーン・バブーン》が制限となるこの年以降の構築では複数枚採用している《おろかな埋葬》を活用するために《黄泉ガエル》や《ダンディライオン》を投入する「バブ帝」も流行することとなります。
スキルドレイン+リクルーターで盤面維持
墓地へ《森の番人グリーン・バブーン》を落とした後は《巨大ネズミ》や《素早いモモンガ》で盤面を維持しながら戦っていく立ち回りが理想で、《スキルドレイン》+獣族モンスターの構えを目指します。
《森の番人グリーン・バブーン》効果や《スキルドレイン》のコストでライフポイント消費が激しいデッキなので、相手の攻撃をリクルーターで止めつつ、《素早いモモンガ》での回復も視野に入れながらゲームを展開していきましょう。
スキドレバブーンの理想的な勝ち方
バブーンのパワーで押し切って勝利
当時、シェア率の多かったガジェットに対しては《スキルドレイン》で効果を封じて《森の番人グリーン・バブーン》やその他、攻撃力の高い下級モンスターで押し切って形が理想的な勝ち筋となります。
攻撃力2600を持つ《森の番人グリーン・バブーン》は当時の環境を見渡しても高い部類で除外できる有効な除去カードもほとんど存在しないため、対処の難しいモンスターでした。
ガジェットに対してはワンフーが有効
攻撃力1400以下のモンスターの召喚・特殊召喚を封じることができる《王虎ワンフー》は獣族ということもあり、バブーンデッキのメインあるいはサイドデッキに採用されることが多く、ガジェットに対して非常に効果的なモンスターです。
1枚で完封できるポテンシャルを持っている反面、《サイバー・ドラゴン》や《死霊騎士デスカリバー・ナイト》に上から叩かれてしまうため、除去カードと組み合わせて使うとより効果を発揮します。
スキドレバブーンの対策・有効カード
スキドレバブーンの対策
チェーン2以降で獣族モンスターを破壊する
《森の番人グリーン・バブーン》はチェーン2以降で獣族が破壊された場合には特殊召喚効果を発動することができません。
例えば、獣族モンスターの召喚に対して《サイクロン》チェーン《激流葬》を発動すると獣族モンスターがチェーン2以降で破壊されることになるため、《森の番人グリーン・バブーン》の特殊召喚効果が発動できなくなります。また、破壊処理の後にライフポイントを回復する処理を挟む《ソウルテイカー》も同じく《森の番人グリーン・バブーン》の特殊召喚効果を発動できません。
除外カードが総じて有効
《森の番人グリーン・バブーン》や《巨大ネズミ》《素早いモモンガ》は全て墓地を経由して効果が発動するため、除外関連のカードが総じて有効となります。
この背景があり、当時のガジェット系デッキは《閃光の追放者》が多く採用されていました。
スキドレバブーンへの有効カード
閃光の追放者
《スキルドレイン》が発動されていない状況での《閃光の追放者》は非常に有効です。
《怒れる類人猿》《暗黒の狂犬》で打点は超えられているものの、《閃光の追放者》を守る動きを取られてしまうと苦しいゲーム展開となります。
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